【カメ止め盗作騒動】原作と原案の違いでどう著作権違反に引っかかる?

現在、大ヒットを記録している映画「カメラを止めるな!」がパクリ盗作疑惑ではないか?とかなりの論争になっていますね。

この映画の元になったという原案?原作?の作品は「Ghost in the box!」という舞台作品で、2011年に劇団Peace(現在は解散)によって公演された作品です。

週刊誌ではパクリ盗作疑惑!と報じていたようですが、事情は「Ghost in the box!」の脚本家だった和田亮一さんが「原作表記してくれ」、それに対して映画「カメラを止めるな!」の制作側が「これは原作じゃなくて原案です」と主張しているということだそうです。

この「原作」と「原案」、表記の違いでお金の問題も絡んでくるようで・・・?その違いや問題点を調べてみました。

「カメラを止めるな!」パクリ盗作騒動の発端

カメラを止めるな

制作費300万円の低予算でありながら、6月の公開以来口コミであっという間に評判となり、現在190館もの映画館で上映されている今年の大ヒット映画「カメラを止めるな!」

先日発売された週刊誌では、劇団Peace主宰(現在は解散)で、脚本を書いた和田亮一さんが演出などを務めた舞台「Ghost in the box!」が原作にあたると週刊誌の取材で主張しています。

これに対して、映画制作側も黙ってはいられなかったようで、

製作のENBUゼミナールは映画公式サイトに声明を発表。舞台から着想は得たものの「もっとも、その一方で、映画は上田監督自身による脚本、監督、編集というように、舞台とは独自の形で製作を進め、ストーリーは舞台と全く別物である上、脚本の内容も異なるものですから、映画について、記事の見出しに掲載されているような、法的に『著作権侵害』が生じていたり、舞台を『パクった』といった事実は一切ございません」と反論した。

引用:yahooニュース

と、声明を出しました。

ちょっと個人的に気になるのが、週刊誌の記事のタイトルが「『カメラを止めるな!』は私の作品をパクった 原作者が告発」と書いてしまっているので、先に「盗作疑惑?」「パクリ?」と話が大きくなってしまったようにもみえます。「原作」か「原案」かでモメていたんですね。

原作と原案の違い

和田亮一さんが主張する「原作」と「カメラを止めるな!」の制作側が主張する「原案」、この違いって何なのでしょうか?この違いは著作権の権利問題にかかわってくるようですね。

専門家(弁護士)の見解によると、

河西弁護士は、「著作権侵害」となる前提・条件について次のように解説する。「法律上は、既存の他者の著作物を利用して、本質的な特徴が同一のものを作ったのか(『翻案』といい著作権法上違法となる)、それとも、既存の著作物に影響などを受けつつも、独自の表現物を作ったといえるのか、ということを問題にしていきます。仮に今回の映画が舞台の脚本を、許可をとらずに『翻案』したものであると裁判で認定された場合には、著作権法上違法となります」

引用:yahooニュース

と書いてありますが、噛み砕いていうと、和田亮一さんの舞台作品内容を「カメラを止めるな!」の映画製作過程の中で使用したのがひとつのアイディアにすぎないのであれば「原案」扱い。舞台作品の内容と本質的な特徴が同じとなれば「原作」扱いとなるのだそう。そしてこの違いでお金の問題も絡んでくるのです。

■原作=「著作権侵害」となる可能性のある表記。原作者の許諾やギャラの支払いが発生する。

■原案=「著作権侵害」にならない表記。原作者の許諾やギャラの支払いは必ずしも発生しない。

ちなみに著作権自体は、作品や著作物を作った作者が作成した時点で発生しています。しかしその作品や著作物をどう扱うかは、その著作権を持つ人と著作物を使う側の人との間で取り決められます。何だか著作権ってグレーゾーンが多くて難しいですね・・・。

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著作権違反に引っかかるとどうなる?

「原作」か?「原案」か?の違いで、原作者の許諾やギャラの支払いに関わってくるので、舞台作品の脚本家・和田亮一さんの許諾なしに映画を上映できるのかどうかにも影響してくることになりそうです。

また、「原作」であると認められた場合は、許可なく使用することは著作権違反になるので、今後、映画「カメラを止めるな!」の二次利用(海外リメイク版や、DVD化、TV放送、ネット配信等)をする際にも和田亮一さんの許諾が必要になり、その都度ギャラの支払いが発生してくる・・・ということに。

制作費300万円の低予算映画で、現在190館もの映画館で上映されていますから、その利益は億単位になりそうですよね。

こうなってくるとSNSでも「結局お金が絡んできたから揉めてるのでは?」という味方をする人が増えています。

お金ではなく権利とは?作品の権利持ったらお金も入ってくると思うけど。。。何がいいたいかよく分からん。

今更になって原作だって言うってカメ止め儲かってどうせ欲しいだけだろ。

カメ止め 原作原案の権利?でなんかあるらしいけど、やっぱの集まるトコにはいろんなのが湧いてくるんだね

結局金でしょ?こんなに売れなきゃ出てこないはずだったのにね。

クレジットを原作としてくれたら配当は請求しません!・・・って言うなら和田氏を全面的に応援しますけど、そうじゃなさそうですよね?
やっぱり和田氏はお金が目当てなんだろうな?って思っちゃいます。

まとめ

著作権の問題になってくると、この話題長引きそうです。

こうしてネットで取りざたされるたびに作品のネタバレも進み、「報道でネタバレするのやめて!」の声も多数上がっています。一方で、映画を観た人たちは「何度も観たくなる作品」との声も高いので、この騒動、かえって宣伝になってるのではないでしょうか?

それにしてもクリエイター同士、この騒動うまく和解すると良いのですが。

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