戦慄かなのさんというアイドルをご存知でしょうか?
ふつう、アイドルやタレントという職業を選ぶ人は清純・クリーンなイメージでいることが当たり前で、スキャンダルなど命取りになりますが、戦慄かなのさんの場合は違いました。
違うというより全くの真逆の方法でアイドルの活動をしているという異色の経歴の持ち主です。
可愛らしいビジュアルの戦慄かなのさんですが、歩んできたヤバイ生い立ちと「少年院で長老」と呼ばれる理由など、紐解いてみました。
戦慄かなのはアイドルオーデションでサバイバル賞を受賞
戦慄かなのさんは講談社主催のオーディション「ミスiD 2018」でサバイバル賞を受賞した19歳のアイドルです。
戦慄かなのさんはオーディションの中で、少年院に約2年間いたことをカミングアウトしたことで審査員の度肝を抜き話題になりました。
「古い枠組み」に捉われずサバイブしてくやり方を見つけるオーディションとの事ですが、戦慄さん、既にサバイブしすぎじゃないですかね・・・(笑)
アイドルの多様性もついにここまできたとは感慨深いですw
戦慄かなのが少年院入りしたのはなぜ?
誰もが好き好んで少年院入りするわけではないので、戦慄かなのさんが一体何をやらかして少年院行きになったのかというと、お金欲しさに「ブラックなビジネス」をしていたからなのだそう。
取材では詳しい内容は伏せられていましたが、いわゆる「JKビジネス」を個人で仕切るようなことまでしていたのだとか。
人に教わったのでは無く自分でビジネス考えたというのですから、すごい商才がありそうですが、その能力を発揮した矛先がまずかったですね・・・。
そのほかにも様々な余罪もあって捕まってしまったと語っています。
そうなるまでには戦慄かなのさんの壮絶な生い立ちが関係していました。
戦慄かなのの生い立ち
戦慄かなのさんは1998年9月8日生まれ。
母子家庭で育ち、母と妹と3人暮らしでしたが母親に育児放棄(ネグレクト)や虐待されていました。
母親が何日も家を開けたままご飯をもらえないことが多く、妹と放置されていつも飢えていたそうです。
ほかに頼る人もおらず、お金さえあれば自立できると思い、幼い頃からお金への執着が強くなって行きました。
十分な世話をしてもらえず身なりも不潔になっていったため学校ではいじめられ、その後は非行に走るようになります。
14歳の頃から歌舞伎町や秋葉原などをウロつき、家に帰らないことが増えていきました。中学生で歌舞伎町はまずいですね。
そこで悪い友達とつるむようになり「ブラックなビジネス」犯罪に手を染めるようになっていきました。
高校には進学できたものの、1年目の夏休み前には前述の通り捕まって少年院送りになってしまいました。
戦慄かなのが少年院で「長老」と呼ばれる理由は?
当時はかなり荒れていた戦慄かなのさん。
中等少年院に入ったばかりの頃はかなり反抗的だったそうです。
育った環境を考えれば無理もありませんが、たいていの人が10か月位で出られるところを、戦慄さんは2年近くかかってしまいました。
これは中等少年院に入っている期間としてはほぼマックスの期間なのだそうです。
昔で言えば「牢名主」とでもいうのでしょうね。
戦慄かなのさんは長いこと居たので「長老」と呼ばれていたのでした。
戦慄かなのは少年院で資格を取って大学へ
約2年もの間、少年院にいた戦慄かなのさん。
規則正しい生活はもちろんのこと、他にすることがないので勉強ばかりしていたそうです。
戦慄かなのは頭がいい?
少年院では将来食いっぱぐれないようにと「秘書検定」の資格を取ったり、高校卒業の認定を取り大学受験をして合格し、2018年4月になんと某大学の法学部に入学しています!
矛先は間違っていましたが、自分でビジネスを考え出して個人で仕切るほどだった戦慄さんですから、元々頭が良かったのかもしれませんね。
アイドルとしては2018年9月に結成された大森靖子プロデュースの「ZOC」で活動開始。
#新しいプロフィール画像 pic.twitter.com/bugyf8fJwl
— 戦慄かなの (@CV_Kanano) October 5, 2018
一方で自分の受けてきた経験を生かし、育児放棄・児童虐待を支援するWebサイト「bae」を立ち上げるなど精力的に活動しています。
育児放棄や児童虐待を防ぐにはどういうアクションを起こして行けば良いのか
行政も人手や予算が足りてない状況で個人や民間の力が大切になってくる
1人でも多くの人に児童虐待や育児放棄の実態が伝われば、支援に立ち上がってくれる人は増えるアイドルとしての戦慄かなのさんを知った人はこちらも✋ pic.twitter.com/F0H3d15VoB
— よしはるちゃん (@blackgold200) October 8, 2018
少年院出身だとカミングアウトすることは、そのインパクトから芸能界では一種の売名行為だと取られかねませんが、戦慄かなのさんは
少年院に入っていたことを明かしたのは、育児放棄のことをやりたかったから。
アイドルがいきなりそういうこと言ってもうさんくさいから、まず自分の過去を公表した。
別に女子少年院アイドルとして売り出したいわけではないし、過去とアイドルは切り離したい
引用:https://abematimes.com/posts/4623201
と語っています。
壮絶な生い立ちによって少年院へと道を踏み外しかけた戦慄かなのさんですが、更生した後の活躍が目覚ましいですね!
根底には「早く自立したい」というサバイバル精神が自ずと身についていたからではないでしょうか。
現在は大学で法律の専門知識を身に付けつつ、将来は虐待されている子供を助けるNPO法人を設立することを目指している戦慄かなのさん。こらからの活躍が楽しみですね。