9月25日に貴乃花親方がした引退表明を受けて、お弟子さんである力士達の受け入れ先が千賀ノ浦部屋になることが濃厚のようです。
貴乃花親方と千賀ノ浦(元小結・隆三杉)親方は旧知の仲で、貴乃花親方の数少ない相談相手だったようですね。
そんな信頼関係にある千賀ノ浦親方はどんな人なのでしょうか?急にお弟子さんが8人増えても大丈夫なんでしょうか。
しかもこれだけ問題になってしまった部屋の力士達を受け入れて、今後の稽古はもちろん、のびのびやっていけるよう力士達のメンタルケアも重要になってきますから責任重大です。
噂ではとても優しい人柄で評判だということですが、千賀ノ浦親方について調べてみました。
千賀ノ浦親方のプロフィール
- 名前:金尾隆(かねお たかし)
生年月日:1961年3月1日 - 出身:神奈川県川崎市
- 身長:179cm(現役時代)
- 体重:161kg(現役時代)
- 所属部屋:二子山部屋(現役時代)
- 初土俵:1976年3月場所
- 最終土俵:1995年11月場所
- 最高位:小結(1991年1月場所)
千賀ノ浦親方(隆三杉)は子供の頃は空手や柔道をするほか相撲大会に駆り出されるほどの力自慢でした。
中学校卒業前に叔父に連れられて二子山部屋を見学したことがきっかけで角界入りを決意します。
入門後は隆の里関に可愛がられ、稽古やウェイトトレーニングも隆の里関に教わり、「隆三杉」の四股名も「俺たちの四股名で強くなれ」という思いから、隆の里と若三杉からもらった四股名だそうです。
初土俵は1976年。昇進も速く、1981年の1月場所で19歳で新十両昇進、同じく7月場所で入幕。
大きな昇進までは行きませんでしたが最高位は小結まで昇進しています。
引退したのは1995年の11月場所。ちょうど貴乃花が横綱で活躍していた時期ですね。
その後は年寄として名前を藤島〜音羽山〜常盤山と襲名し、二子山部屋などで後進の指導に当たっていました。
2016年4月には千賀ノ浦を襲名すると同時に元関脇・舛田山より千賀ノ浦部屋を引き継ぎます。
千賀ノ浦部屋というのは元・出羽海一門の所属でしたが、引き継ぎと同時にお世話になった二子山部屋の流れをくむ貴乃花一門へ移っています。
二子山部屋や貴乃花との結びつきはかなり強いものだったようですね。
しかし、今年2018年6月に貴乃花親方が一門離脱し無所属を選んだことにより、貴乃花一門は消滅となってしまいました。
同年7月に相撲協会で、全親方は5つある一門(出羽海、二所ノ関、時津風、高砂、伊勢ケ浜)のうち、どれかに所属するようルールを定めたため、千賀ノ浦部屋は二所ノ関一門に所属することを決め、受理されたのでした。
貴乃花親方との関係は?信頼おける優しい人柄
貴乃花親方と千賀ノ浦親方は元二子山部屋の力士でした。
千賀ノ浦親方は、現役引退後は貴乃花部屋の前身である二子山部屋や、貴乃花部屋の部屋付の親方として、長らく指導をしていました。
そんな力士としてはずっと先輩にあたる千賀ノ浦親方に、貴乃花親方は唯一相談できる相手として信頼を寄せていたようです。
貴乃花親方が理事に立候補した際にはたった一人、貴乃花親方に票を入れたり、今年3月の貴乃花親方の弟子が暴行問題を起こした際の親方の処分に際しても、千賀ノ浦親方だけが解雇は避けてほしいと嘆願書を提出するなど、親身になって助けようとしてきた戦友ともいえる存在なのかもしれません。
また、貴乃花親方は数年前から自分に何か病気やトラブルが有ったときには後継者を、と千賀ノ浦親方に相談していたそうです。
今回、お弟子さん達の受け入れ先が千賀ノ浦部屋が真っ先に候補にあがったのも、事前にこうした相談がなされていたのでした。
現役時代のあだなが面白い
千賀ノ浦親方の現役時代は「ドラえもん」のあだ名で呼ばれていたんですね!
これは親方(隆三杉)が丸っこい体格を活かした押し相撲と、やさしく愛嬌のある風貌から、いつしか「ドラえもん」と言われるようになったそうです。
現役時代の写真を見ると、確かにいかついより丸くて可愛い感じがしますね(笑)。
さすがに好物はどら焼きではないものの、鉄の胃袋が自慢である時は焼肉75人前を平らげたこともあるとか!
また、歌が上手いことでも有名で、その腕前もプロ級。レコードを出したこともありました。
動画もどうぞ pic.twitter.com/6swphLubxo
— 千賀ノ浦部屋 (@chiganoura_beya) September 23, 2018
まとめ
千賀ノ浦親方は、相撲界でもその性格が温厚なことで知られています。
親方の優しい人柄が影響しているのでしょう、千賀ノ浦部屋もアットホームな雰囲気です。
我が千賀ノ浦部屋は笑顔が絶えないアットホームな部屋です。
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親方と栃の山が対応いたします。https://t.co/n9K1wLK9ST#sumo pic.twitter.com/VbiEzKmY4b— 千賀ノ浦部屋 (@chiganoura_beya) February 4, 2017
現在の千賀ノ浦部屋には舛ノ山をを筆頭に、幕下力士で若手の舛ノ勝とハンガリー出身の舛東欧、序二段力士が7人と、計10人の力士が所属しています。
貴乃花部屋の8人の力士が全員加わると一気に倍近い人数になりますが、千賀ノ浦親方のお人柄を見ていると包容力があって、なんだか安心な気がしますね。
貴乃花親方が引退するというのはショックな事ですし本当に残念なことですが、弟子を受け入れる準備のある千賀ノ浦親方の存在はありがたいと感謝しているのではないでしょうか。
11月の九州場所からどうなるのか気になるところですが、今後の千賀ノ浦親方と残された力士たちの活躍に注目です!
