とうとうというか、ここに来てやっと富田林脱走犯の樋田容疑者に懸賞金がかかりました。
大阪府警富田林署から8月12日に脱走して以来、まるまる1ヶ月経ちますが未だに捕まらないこの事件。
気になる懸賞金額が異例のトータル500万円で、その内訳も異例づくし。
いかに大阪府警のメンツがかかってるか、かなりなりふり構ってられない段階に入ったようです。それにしても大阪府警の失態で税金使うの?なんて疑問視する声も上がっています。
それでは気になる懸賞金の内容と、樋田容疑者が今どこに潜伏しているのか情報を追ってみました。
大阪府警のメンツがかかった苦渋の選択
富田林署を脱走した樋田容疑者が1ヶ月経っても身柄確保できない大阪府警。
事件発覚以来、大坂府民たちから連日「管理が甘い」「失態だ」などと多くの苦情が3000件近く寄せられているそうです。
大坂在住の人々にとっては凶悪犯が野放しになってるのですから1日でも早く捕まえてもらわないと安心して生活できませんよね。
全ては時間発覚時の府警の初動捜査が後手になってしまったことが、樋田容疑者に十分な逃亡の機会を与えてしまった原因だとされています。
とうとう大阪府警も懸賞金をかけざるを得ない状況になったとも言えます。
懸賞金トータル500万の内訳
通常、警視庁の規定では「公費懸賞金制度」では公費(税金)を使い、原則、殺人や強盗、強姦、放火、誘拐などの凶悪事件が対象となります。懸賞金も上限があり300万まで。
今回のケースは大阪府警の失態が招いた事件といえるので公費(税金)は使えません。
そこで大阪府警のOBらが仲間にカンパを呼びかけ、各自自腹で懸賞金200万円を集めて、有料情報の提供者に最高金額で200万円を支払うと発表したのです。
これは切実ですね〜。あまりの事態の悪化にOBもみていられなかったんでしょうね。
確かにこの状況で懸賞金に公費を使われたら世間から批判が殺到するでしょう。
そして忘れてはならないのが、先に懸賞金に名乗りを上げたのは地元の一般企業からでした!
その企業は建設会社のルーカス(Lucas)という会社です。
樋田淳也容疑者(30)が、大阪・富田林署の留置所を脱走してから2週間余り。
「樋田発見」のため、身銭を切ろうという社長が現れた。懸賞金をかけた、大阪市生野区の建設会社「ルーカス」の津坂尚志社長が経緯を語る。
「実はここ生野で、頻繁に目撃情報があるんです。地元住民の安心のためなら、300万円なんて安いもの。
知り合いの警察官にも相談し、許可は取っていますよ」
「仲間と相談し、一人30万円を出すことにしました。10人なので、計300万円。有力情報を寄せてくれた方には、必ずお支払いします!」
津坂氏は、8月25日にSNSで懸賞金をかけたことを公表。
わずか数日の間に続々と情報が寄せられているという。
引用:livedoorニュース
調べたところ、建設会社のルーカスのホームページやSNSが見つけられなかったので、警察に相談し許可も取っているということですから、もし有力情報が見つかった場合は大阪府警に連絡した方が良さそうですね。
それにしても地元住民の安心のためなら300万なんて安いものなんて、太っ腹というか男気溢れる人格者です!
樋田容疑者は今どこにいる?
警察では、樋田淳也容疑者がまだ大阪府内に潜伏中とみて捜査を続けています。
ひったくりを続けながらも8月14日以降足取りが途絶え、同じく14日に尼崎市のJR立花駅近くに止めていた樋田容疑者の知人の自転車に「逃げ続けるか捕まるか迷っている」「敵(警察)には絶対見せないで」とメモで協力を求めたりする痕跡がありました。(知人は警察に報告)
警察の見立てでは、樋田容疑者の性格から見て土地勘のないところはには不安を覚える形質なので、まだ大阪府内に潜伏中とみています。
実際に今も寄せられている目撃情報は圧倒的に大阪府内が多いそうです。
ここひと月あまりひったくりなどでの目撃情報が無いので、逃走資金も底をつき、またひったくりや空き巣などを始めるかもしれません。また、知人や刑務所仲間などが現在どこかで匿っている可能性もあります。
まとめ
懸賞金が支払われるのは通常「有力な情報の提供」か「犯人の身柄の提供」になります。
さすがに犯人の身柄の提供は樋田容疑者が凶器を持っている可能性が高いので一般人は難しそうですが、まだ目撃情報などはたくさん寄せられているといいます。
今回異例の500万という懸賞金がかけられれば、今後その中で犯人確保の手がかりになる有力情報も出て来そうですよね。事態の好転が期待されます。