【塚原千恵子】ボイコット事件(91年)の内容と朝日生命判定で八百長?

日本女子体操の2016年リオ五輪代表である宮川紗江選手が、体操協会本部長の塚原千恵子さんからパワハラを受けたと記者会見で告発した問題が浮上し話題になっていますね。

最初の話では宮川紗江選手が速見佑斗コーチに暴力行為を受け、体操協会側の塚原千恵子さんらが速水コーチを早急に処分した形でしたが、

今度は逆に宮川紗江選手が速見佑斗コーチからのパワハラを否定し、体操協会からパワハラされていると訴えました。

アメフトといい、ボクシングといいスポーツ関連のパワハラ問題が次々と明るみに出ていますが、体操の世界も根深い闇があるようで、

8/30日放送の情報番組「ビビット」で、元体操選手の森末慎二さんが語った1991年の女子体操ボイコット事件が気になりました。

これには宮川紗江選手にパワハラ告発された渦中の体操協会本部長・塚原千恵子さんが関係しているようなので調査してみました。

女子体操選手ボイコット事件

森末慎二さんが指摘していたのは、27年前の1991年全日本体操選手権で起こった事件のこと。

当時強化部長だった塚原千恵子さんを中心とした審判団の採点法に納得がいかないとして、出場選手91人中55人が大会出場をボイコットをしたそうです。

森末慎二さんの話では、

〈27年前の事件について〉

森末氏は当時、
「マスコミの報道ではコーチが選手に演技をさせなかった

意味が分からないんですけど、させなかった。

それで選手が泣いているということでマスコミはほとんどコーチ側が悪いということですごくバッシングを受けた」と振り返った。

 

その上で「ただ、中身はこういうことだったんです」と前置きした上で、
「要するに体操は点が出ますよね。審判が点を付けますよね。その点を付ける審判を全部、自分側に付けてしまえば・・・。どんな素晴らしい演技をしてもその選手は、そこ以外の選手は点が出ない。

 

で、だいたい決まる選手が全部上が朝日生命の選手になっちゃうと、やっててもしょうがないということで

監督コーチ陣が思い切って、やってもしょうがないし、だったらボイコット」

と独自の見解を示していた。

引用:スポーツ報知

これは要するに審判団の八百長ですよね。

55人もの選手たちがボイコットしたのですから、審判のやり方に不満を持っていた選手やコーチをはじめ関係者は相当数いたと思われます。

ですが当時はすったもんだがあって、最終的にボイコットさせたコーチ側が悪いとマスコミは報じたようです。

当時の新聞の報道がこちら。

ボイコット事件
そして審判団の中心だった強化部長の塚原千恵子さんは責任を取って辞任・・・のちに辞任撤回していますが。その後、千恵子さんの夫・塚原光男さんが辞任したそうです。

朝日生命判定と言われる所以

先に記したように「朝日生命の選手が出ると高得点が出るという大会だった」と森末慎二さんがコメントしていることから、

「朝日生命(に有利な)判定」として当時からこのようなパワハラがあったようです。

先日もボクシング協会・山根会長の地元である奈良県の選手をジャッジで優遇したとして、「奈良判定」という言葉に注目が集まったばかり。

アメフトのタックル問題や、相撲でも八百長疑惑がありましたね・・・。

30年近く前にもこうした不正もあったってことは、体操協会の闇も相当根深いのではと想像してしまいます。

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現・朝日生命選手に悪影響が?

朝日生命体操クラブは74年に発足されて以来、女子体操の長期低迷を打破しようと、

塚原千恵子さんと夫の五輪金メダリスト光男さんとの夫婦で運営してきた歴史ある体操クラブ。

現在、副校長は塚原千恵子さんが務め、校長は夫の塚原光男さん。

技術アドバイザーには、2人の息子でアテネオリンピック金メダリストの塚原直也さんとがっつり家族経営なんですね。

現在、東京オリンピックの強化選手となっている朝日生命体操クラブの女子選手は現状3人だけのようです。

●杉原愛子選手(朝日生命)
●桒嶋姫子選手(朝日生命)
●山田千遥選手(朝日生命体操クラブ)

朝日生命体操クラブでは、地方での有望選手を集めていたという話も持ち上がってきていますし、今回の宮川紗江選手選手の告白のように

メダルを取れそうな有望選手をゴリ押しで引き抜こうとする話が浮上したことから、塚原夫妻のやり方がかなり強引だったのでははないでしょうか?

なんとか有望な選手を集めて日本女子体操界を強化したいという情熱とも取れますが、朝日生命体操クラブの手柄にしたくて無理な根回しをしているようにも見えます。

そして過去のボイコット事件まで浮上してくると、現所属選手も正当な評価で選ばれているのか・・等、といらぬばっちりも受けかねません。

まとめ

過去の体操選手権でのボイコット事件や朝日生命判定について調べてみましたが、30年前から選手ファーストどころか体操協会の権力を振りかざした強引なやり方が浮き彫りになってしまいました。

今回、宮川紗江選手が勇気を出して会見したことで、この体操協会の膿みを出し尽くして、1日も早く宮川選手たちが競技に集中できる環境が取り戻せるといいですね。今後の展開にも注目です。

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