人気アニメ「ちびまる子ちゃん」でおなじみの漫画家・さくらももこさんが、8月15日に乳がんのため亡くなられていたことが公表されました。
まだ53歳という若さでの訃報、あまりにも早すぎてなんだかまだ信じられません・・・。
この訃報で思い出されるのが、さくらさんが少女漫画雑誌『りぼん』で「ちびまる子ちゃん」を連載していた頃、同誌で異色のギャグ漫画として肩を並べていた岡田あーみんさん。
りぼん世代ではさくらももこさんというと、この岡田あーみんさんを思い出される方が多いのではないでしょうか?
さくらさんとは同世代でプライベートでも仲の良かったといわれる岡田あーみんさんですが、ここ数年、新作の情報もありません。
現在はどうしているのでしょうか?気になる情報がいろいろ出てきたので調査してみました。
岡田あーみんプロフィール
- ペンネーム:岡田あーみん
- 生年月日:1965年8月14日(53歳)
- 出身:沖縄県生まれ、大阪育ち
- 活動期間:1983年ー1997年
- 職業:少女漫画家(ギャグ漫画)
- 代表作:『お父さんは心配症』『ルナティック雑技団』『こいつら100%伝説』
岡田あーみんさんはさくらももこさんと同い年。
代表作の「お父さんは心配性」はデビュー作品でもあり、りぼんNEW漫画スクールの準りぼん賞を受賞しています。
調べてみると当時岡田あーみんさんはまだ高校生だったんですね!少女漫画雑誌『りぼん』の1983年5月号より掲載され、連載していましたが、周囲のキラキラ少女漫画とはおよそかけ離れた作風のギャクマンガでものすごいインパクトがありました。
当時の岡田あーみんさんのキャッチフレーズが「少女漫画界に咲くドクダミの花」。うん、作風見るとわかる気がします(笑)。
どんな位置づけだったかは推して知るべし、ですね。少年漫画で違和感ない作風を、あの時代にあえて選んだ『りぼん』編集部の目の付け所もスゴイです。
まず、少女漫画ではありえない主人公が中年サラリーマンの「お父さん」(笑)。
一人娘を心配するあまり過激な行動、イヤ、変態的な行動になってしまうお父さん・佐々木光太郎。溺愛する娘の「典子」とその彼氏の「北野」の仲を妨害しようと画策し、周りを人々を巻き込んで毎回ドタバタ騒ぎになってしまう・・・という漫画なのですが、
少女漫画からかけ離れた殴る・蹴る、流血・吐血も当たり前!(※アクション漫画ではありません)
確かお父さん、鼻血どころか耳血も出してる場面もあったような・・・(遠い目)。
同時期に連載されていたさくらももこさんの「ちびまる子ちゃん」も、アニメとは違ってブラックな笑いものぞかせていましたが、「お父さんは心配性」はその比ではありません。
当時友人に「りぼん」を借りて読んでいた筆者も、最初読んだときは「うわ、なんだコレ・・・!?」とその絵柄とシュールなギャグにドン引きしましたが、なんだコレと思いながらも展開がおかしくてついつい読んでしまう不思議な中毒性のあるギャクマンガでした。
さくらももこと仲違いした?
岡田さんとさくらさんは同い年で、『お父さんは心配性』の連載中にはさくらももこさんとの合作をしていたこともあるので仲良しだったようです。
ツイッターでもあの合作漫画が面白かった、また読みたいといった声が多数寄せられ、印象深い作品だったことがうかがえます。
さくらももこ先生、私は少女時代完全りぼんっ子だったので、ちびまる子ちゃんはリアルタイムで全部読んでいたし、あの頃の感性に大いに影響を受けました。残念です。岡田あーみん先生とのコラボも伝説ですね。引越した今も手元にあります。 pic.twitter.com/Pk3EqDx8yQ
— 安達奈央美 naomi adachi (@_n_a_o_m_i_) August 28, 2018
さくらももこさんと岡田あーみんさんは、とても仲良し( ´∀`) pic.twitter.com/0lrJg7mhzd
— ビクくん★コマツナ少年 (@bikkle450) August 28, 2018
#さくらももこ の話に伴いあの頃のりぼんっ子はもれなく岡田あーみんまで思い出してて、大体の人がコラボのこのワンシーン思い出してて草。さすが当時の #りぼんっ子 だぜ。 pic.twitter.com/ug6jVjbmhm
— acco (@tk_acco) August 27, 2018
長女はちびまる子ちゃんはアニメで知り、岡田あーみんさんは私の本を勝手に読み始め(まだ漢字読めない頃から)、途中で「まるちゃん出てきた!」と興奮してた。
さくらももこさんと岡田あーみんさんがプライベートの仲良し話を単行本にチラチラ描いてるのが当時嬉しかった記憶。 pic.twitter.com/n0bnIQgUGK— ぼこみ (@bocontan) August 27, 2018
ところがネットで岡田さんを調べていると、岡田あーみんさんとさくらももこさんの不仲説が出てきます。
「ちびまる子ちゃん」の単行本の一コマに「あーみんごめんよぉ」という言葉がありました。
この書き込みを最後に、漫画の中でお互いについて語ることはなくなっています。
これは2人の間に何かあったとしか考えられませんよね・・・。
ネット上の噂なので真相はわかりませんが、岡田あーみんさんと交際していた男性をさくらももこさんが奪ったという噂がありました。この男性は2人の担当のりぼん編集者で、さくらももこさんはこの男性と1989年に結婚しています。(のちに離婚)
関連記事:さくらももこに息子【さくらめろん】と次男もいた?名前と現在、離婚の理由は?
もしこの噂が本当なら、岡田さんとさくらさんと担当編集者の男性で泥沼の三角関係になってしまったのでしょうか・・・?
本当だとしたらとても悲しいことですね。
今回のさくらももこさんの訃報に関して岡田あーみんさんのコメントも公表されてませんから、現在は交流もなかったのかもしれません。
岡田あーみんの現在
代表作の「お父さんは心配性」の連載が1983年から1988年。
「こいつら100%伝説」は1989年から1992年。
「ルナティック雑技団」は1993年から1996年。
その後1997年以降は活動を休止。事実上、引退されて集英社を通しても本人との面会すらできない状態らしいです。
ネットの情報を調べてみると引退の理由の噂も様々で、
- あーみんは漬け物屋の跡取りと結婚して関西に暮らしてる
- 何かお店屋さんやってる家に嫁いでる
- あーみん先生が美人すぎて、りぼんのパーティーで漫画家仲間のイジメがあり疲れきって辞めた
などなど・・・。
調べていて驚いたのですが、岡田あーみんさんは女性でかなり美人さんだったのですね。
その作風から女性名をペンネームにしている男性漫画家かと思ってました。
画像はこちら。
このキレイな顔であのエキセントリックなギャグ描いてたのか・・・。
そう思うとまた読み返したくなりました。
まとめ
漫画家は過酷な職業ですから、噂とはいえ現在は結婚されて幸せに暮らしていらっしゃるようで何よりです。
引退を公表されたという情報はないので、コアなファンが多い漫画家さんですからまたいつか短編でも描いて欲しいな〜と思います。
そう思っていたら、コアなファンの方に朗報が。
2015年に「りぼん」60周年記念ということで、「ルナティック雑技団」の新装版が発売されています。
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この中には単行本未収録作品も掲載されているそうです!
それにしても「りぼん」、創刊から60年も刊行してるのですね・・・。休刊する雑誌も多い中、それもスゴイことですよね。
連載から30年経っても忘れられないインパクトを残した「お父さんは心配性」。いまもカルト的ファンが多い岡田あーみんさんは伝説の漫画家といっても良いかもしれません。